夜 間 飛 行 惑 星

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□ 詩に至る病 □

僕らは忘れてゆく

冬晴れの日曜日
交差点でふいに迷子になる
約束を忘れている気がして
ポケットの中身を探る

炎のような憎しみも
あれほど心焦がしたことも
風雨にさらされて色褪せるなんて
信じられずにいたけれど
僕はあなたを忘れかけてる
くりかえし触れた髪も指も声も
とうにリアルじゃなくなって
夢で逢ってもすれ違うだけ
街で会ってもすれ違うだけ
記憶の波にさらわれて
なんども交わした契りさえ
僕らはすべて忘れてしまう
信じたものも手放して
砂時計のように記憶はこぼれて
あれほど熱く叫んだことも
氷より冴えた情熱も
今は古びたモニュメント

僕らはすべてを忘れてゆく
泣きたいほどの歓びも
凪いだ海のような絶望も
今はむかしの物語

それでもいいと笑えるだろう
このまま生きてゆくならいつか

信号が変わりかけている
誰かが隣を駆け抜けてゆく
春の走りのやさしい風が
僕の背中をそっと押す
腹の底から深呼吸したら
僕はそろそろ行くよ

すべて忘れてもまた笑えるだろう
放つ光は消えることはない
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