夜 間 飛 行 惑 星

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□ 箱庭(小説) □

寂野

 へそから下が蛇のように長い女がやってきて、永遠を見たかと訊く。
 意味が分からずかぶりを振ると、一緒に見たではないかと詰め寄ってくる。
 そんなはずはない、そもそもこの女を知らない。
 どこで会いましたかと尋ねたら、妻の顔も見忘れたのかと呆れた声で言い放つ。
 自分に妻のあることすら忘れているらしい自分に、しばし茫然となる。
 はっと我に返ると、女は消えていた。
 寂しい灰褐色の原野を、風ばかりがびょうびょうと吹き過ぎてゆく。
 それでようやく、ここは彼岸なのか、と気がついた。
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