夜 間 飛 行 惑 星

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□ 詩に至る病 □

潮 流

匣にしまった遠い日の 柘榴色した傷口が いまも疼いて眠れない



灰色の鳥の影
刻々に移りゆく
庭の日向
白い息の行方
待っているのか
突き放したいのか
ただ感じる
飛び立つ寸前の
幼稚(おさな)い昂揚
行け
額の中心に
呪いの徴を戴いて

ざわめきを吸い込む
闇(くら)い鏡
廊下の突き当たりの
椅子の脚に
ローマ字で記された
少年の名前
確かめたいのに
消えてゆくのは
頭痛のせいなのか
愚鈍な番人が
蝶番を軋ませる
骸骨の顎のように

いばらの藪を抜け
まだ見ぬ新世界へ
盲目と蔑まれても
兎のように駆ける
ずっと疾くずっと熱く
祈りよ潰えてしまえ
手紙はもう書かない
願いも抱かない
剥き出しの魂を
冷徹に磨きあげ
流れのままに
生きてゆけ
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