夜 間 飛 行 惑 星

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□ 詩に至る病 □

薄 明

ここは透明な海の底
わたしは切り刻まれたクラゲ
漂う無数の断片
ちぎれた触角
用意した言葉は白濁に呑みこまれ

――待っていたの
――ここで
――ずっと

冷たい月光が死んだ約束を照らす
わたしは崩れてゆく
輪郭の不鮮明な青い魚が
網に囚われてもがく
波間にひるがえる鱗のきらめき

切られた尾びれが疼いてやまない
愚かなわたしを嗤う鮫
血の泡が喉をふさぐ

わたしは心が痛かった
わたしは渇ききっていた
わたしは優しくしたかった
わたしは信じてみたかった

鋭く刺さるのは電気的な毒

今は眠りましょう
粉々のままで
四角く囲われた海底にも届く
白い光を夢に見ながら
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